百人一首 音読(全歌)1-50

百人一首の和歌を「古文」として「音読」しました
百人一首の和歌は、ふつう独特なリズムで「朗詠(読み上げ)」されます。カルタ遊びとしては、効果的な読みですが、和歌の意味を理解するには、あの音調は邪魔になります。一旦、和歌を「古文」に戻して、「音読」してみることをお勧めします。
区切り(止め)や音調を工夫し、イメージや心情が感じ取れるまで音読してみてください。下の音読を参考にして「自分の音読」を探してください。和歌は古文学習の原点です。このページを「スマホ」からアクセスすれば、いつでもどこでも練習が出来ます。

百人一首 音読(全歌)1-50

1 番歌 天智天皇

秋の田のかりほの庵の (とま)をあらみ わが衣手は露にぬれつつ

2 番歌 持統天皇

春過ぎて夏来にけらし白妙(しろたへ)の 衣干すてふ天の香具山

3 番歌 柿本人麻呂

あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む

4 番歌 山辺赤人

田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ

5 番歌 猿丸大夫

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき

6 番歌 中納言家持

(かささき)の渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける

7 番歌 安倍仲麿

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも

8 番歌 喜撰法師

わが庵は都の辰巳(たつみ)しかぞ住む 世をうぢ山と人はいふなり

9 番歌 小野小町

花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに

10 番歌 蝉丸

これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関

11 番歌 参議篁

わたの原八十島(やそしま)かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣船

12 番歌 僧正遍昭

天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ

13 番歌 陽成院

筑波嶺(つくはね)の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて淵となりぬる

14 番歌 河原左大臣

陸奥(みちのく)のしのぶもぢずりたれゆえに 乱れそめにしわれならなくに

15 番歌 光孝天皇

君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ

16 番歌 中納言行平

立ち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む

17 番歌 在原業平朝臣

ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

18 番歌 藤原敏行朝臣

住の江の岸に寄る波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ

19 番歌 伊勢

難波潟短き(あし)のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや

20 番歌 元良親王

わびぬれば今はたおなじ難波なる みをつくしても逢はむとぞ思ふ

21 番歌 素性法師

今来むといひしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな

22 番歌 文屋康秀

吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ

23 番歌 大江千里

月見ればちぢにものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど

24 番歌 菅家

このたびは幣も取りあへず手向山(たむけやま) 紅葉の錦神のまにまに

25 番歌 三条右大臣

名にし負はば逢う坂山のさねかずら 人に知られで来るよしもがな

26 番歌 貞信公

小倉山峰の紅葉葉心あらば いまひとたびのみゆき待たなむ

27 番歌 中納言兼輔

みかの原わきて流るるいづみ川 いつ見きとてか恋しかるらむ

28 番歌 源宗于朝臣

山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

29 番歌 凡河内躬恒

心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花

30 番歌 壬生忠岑

有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし

31 番歌 坂上是則

朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪

32 番歌 春道列樹

山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり

33 番歌 紀友則

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ

34 番歌 藤原興風

誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに

35 番歌 紀貫之

人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香に匂ひける

36 番歌 清原深養父

夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいずこに月宿るらむ

37 番歌 文屋朝康

白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける

38 番歌 右近

忘らるる身をば思はず誓ひてし 人の命の惜しくもあるかな

39 番歌 参議等

浅茅生(あさちふ)の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき

40 番歌 平兼盛

忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで

41 番歌 壬生忠見

恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか

42 番歌 清原元輔

契りきなかたみに袖をしぼりつつ 末の松山波越さじとは

43 番歌 権中納言敦忠

逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり

44 番歌 中納言朝忠

逢ふことの絶えてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし

45 番歌 謙徳公

あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたずらになりぬべきかな

46 番歌 曾禰好忠

由良の門を渡る舟人かぢを絶え ゆくへも知らぬ恋のみちかな

47 番歌 恵慶法師

八重むぐら茂れる宿の寂しきに 人こそ見えね秋は来にけり

48 番歌 源重之

風をいたみ岩打つ波のおのれのみ くだけてものを思ふころかな

49 番歌 大中臣能宣朝臣

御垣守(みかきもり)衛士(ゑし)のたく火の夜は燃え 昼は消えつつものをこそ思へ

50 番歌 藤原義孝

君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな

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